中学入試の落とし穴

駒込駅徒歩1分の学習塾、新時代対応学習サロンPEAKSです。

 前回、志望校を決めましょうという話をしました。

 中学受験で志望校を決めておく重要性はどこにあるのか?

 大きいのは、中学入試におけるイメージの問題です。

 さて、質問です。保護者の皆様は、偏差値25の学校を勧められると、どう思われるでしょうか。

 勉強のできない、落ちこぼれの集まった、いわゆる底辺校で、校則なんて誰も守らない、もうダメな学校。そう思われるでしょう。

 そもそも、私立中学校への進学率は首都圏でも2割程度です。つまり、その中では底辺だったとしても、全中学生から見たら標準前後だったりします。中学入試の進学塾通いが、早ければ小学校中学年から始められるのは、少子化の進む今でもなお、中学受験で難関とされる学校に合格するのは、学校でトップの児童の競い合いだからに他なりません。

 つまり、志望校を定めることなく、こつこつと勉強して到達したところで無理なく受けられる学校、といった方針で難関私立中学に受かる子は、おそらく塾に行かなくても受かるような子だと考えられるのです。

 無理なく受験できる私立中学校受験という方針では、偏差値を気にするべきではないのです。試しに、中学校でも高校でも入試を実施している学校の偏差値を両方とも拾っていくとわかります。高校入試で偏差値が跳ね上がりますそもそもデータの性質が全く違うのです。

 難関校、名門校へ行けたらいいな、ではなく、進学した学校が名門校。そう思えるような志望校決めが必要です。

 いわゆる有名校へ行けなかったからと言って、けしてその子がダメなのではない、ということが、子どものほうで理解できない場合があるのも、中学入試の怖い所です。中学受験では、記念受験するくらいなら高校受験に賭けるというのも、ときには賢明な選択でしょう。

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