駒込駅徒歩1分の塾・予備校。新時代対応学習サロンPEAKSです。
問題演習に授業時間が割かれるのは時間と授業料がもったいない、と、お考えになられるかたが稀にいらっしゃいます。
たしかに、優秀なかたであれば、そういうこともあるでしょう。教わったことはほとんどすぐに出来る、不慣れなうちは時々間違えるけれど、ほとんどは問題なくできる、そういう生徒さんだったのでしょう。この場合、問題演習は宿題頼みで構わないでしょう。
ただ、そうしたお子様が、学校の授業の「補習」を必要とするでしょうか?
授業内での問題演習は、説明をしている側からすれば、つまずかず解いていけるか、説明したことを理解しているかの確認でもあります。完全に宿題任せにすると、どうなるか。
宿題で絶対に1~2問しか間違わないなら、さして懸念する必要はないのかもしれません。しかし、残念ながら、相当数または全問不正解で持ってくる生徒さん、できなかったと白紙で持ってくる生徒さん、そもそも忘れてくる生徒さん、そのうえで、文句言われるのが嫌だからさぼる生徒さんまで、います。日頃の行いで予測しきれるものでもなく、単元や成長過程で急にこうなってしまった、などということも起こりえます。
そうなると、その回の授業は先へ進めるための解説授業ではなく、宿題だったもののための授業になります。まして、来ていただけなければ時間もなにも完全な無駄遣いです。改めて出す宿題も類題になってしまうため、なかなか先に進まないことになります。
あるいは出来具合を無視して先に進むことはできますが、これも、あえてつまずきの原因をつくるようなものです。
宿題の解答解説も渡してください、というご意見もいただきます。一見、それで解決しそうです。
ところが、授業では解説しかしていないとなると、どの程度できているのかわかっているのか、もはやベテラン講師でも類推しきれません。この場合、普段真面目にやっているかどうかにかかわらず、宿題については全部あるいはほとんどの正解を書き写して○付けてくる生徒さんは、まったく珍しくありません。いつもよくできている生徒さんが、苦手なところで不正解だらけになるのをプライドが許さず事に及ぶ、ということもあります。
受験対策指導だけが必要で、一度習ったことはおおむね問題なくできる。そうした生徒さんになっていかなければ、難関大学を目指すのは難しいでしょう。
そうなっていくために、自学自習はどうするのか。宿題で身に着けていただくためには、結局ご家庭で手をかけていただくことになります。
しかし、大家族の時代でもなく、そのうえ、男女共同参画。常に手がかけられるようなご時世でもないでしょう。中学校、高等学校の内容になると、そもそも教えられるほど覚えてないということも多いことと思います。
自学自習アドバンスを立ち上げた理由の一端は、ここにあります。
では、授業時間内に問題演習をさせるのは仕方がないとあきらめるべきなのか?
次回、その点について考えを述べていきます。
さて、本日、次の学校の合格発表がありました。
聖路加国際大学
東京工科大学
日本赤十字看護大学
合格された皆様、おめでとうございます!