授業時間と問題演習

駒込駅徒歩1分の塾・予備校。新時代対応学習サロンPEAKSです。

 さて、昨日の続きです。授業時間に問題演習をするのはしかたがないのでしょうか。

 授業とは、わからないところ、習っていないところの解説をするもの。これは、間違いないでしょう。

 したがって、学校にしても、予備校にしても、塾にしても、指導についてスケジュールを立て、それにのっとって授業を進め、成果は問わないのであれば、授業時間に問題演習をする必要はまったくといっていいほどないでしょう。

 ビジネスマンの発想で、つまり、「業務管理」「納品日」といった考え方で進めると、実は、これでいいことになってしまいます。

 PEAKSができる以前、あるお父様に怒られたことがあります。

 社会人なら当然業務遂行にあたって事業計画があってしかるべきであり、それに沿って期日以内に数字が上がらなければ無能だ、と。

 お気づきでしょうか。

 ここでいう数字とは、「学力向上」「成績上昇」「合格」です。そこで必要な計画は生徒自身のための「学習計画」であり、実施するのは生徒自身です。

 そのため、毎回重度の遅刻、教材を広げるまでにも時間がかかり、ようやく始めても周りと話してばかり・・・。というその子の状況では、学習計画以前に学習させること自体が課題であり、その達成がなされない限りいかんともしがたい。数字云々以前の問題でした。
 そのうえでお父様のお叱りにこたえるためには、最低限その生徒さんだけにつきっきりにならねばならず、そうなると(ならずとも)ほかの生徒さんの学習にもよろしくないため、個別指導を提案しました。

 やや極端な例ですが、つまり、「合格プロジェクト(仮)」にそって所定の成果を上げさせる、というのは、問題演習に限らず「授業によることの外の部分」も大きいのです。授業だけを通して成績を上げられる生徒さんとは、「社会人なら当然」レベルができる子、なのかもしれません。

 いうまでもなく、ビジネスマン並みの遂行力を小中学生に期待するのは酷でしょう。大学受験生になら以前は要求できました。いまや予備校にも個別指導が増えている現実をどうとらえるか。

 塾、予備校が見据える目標は「合格」です。授業だけ、してください、とは、私どもとしては本業ではあります。反面、授業さえやればよい、と、理解せざるをえず、ゆえに不親切な気がしてならず、(それでいいんですか?)と思ってしまうものなのです。

 問題演習を授業内でやるのが致し方ないと諦めなければならないことはありません。それは、結局は「生徒次第」です。問題演習どころか授業に用意するもの、時間の守り方、授業準備完了状態、授業の受け方、授業後にやることを一つ一つ毎回のように指導する場合もあります。わからないところを説明するだけで十分で、宿題すらいらない生徒もいます。

 そもそも、現役生は学校で「授業」は受けています。だからこそ、学外で必要なのは「授業」でしょうか、学習すること自体が足りていますか?学習のしかたに問題はありませんか?との問題意識から、自学自習アドバンスは立ち上がっています。

 

 さて、本日、次の学校の合格発表がありました。

 国立看護大学校

 東京純心女子大学

 武蔵野大学

 合格された皆様、おめでとうございます!

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